暮らし復旧ナビ水害・浸水後にやることを順番に

水害後、トイレ・お風呂・水道は使える?断水・逆流・給湯器で確認すること

水害の後は、「水が出る=すべての水回りを使ってよい」とは限りません。水道(断水・濁り)は水道事業者の案内、トイレは下水道や逆流の状況、お湯は給湯器が水に浸かっていないか、浄化槽の家は浄化槽の被害を、それぞれ確認する必要があります。このページでは、トイレ・お風呂・水道・給湯器の順に「何を確認してから使うか」を解説します。

公開日:2026/09/23最終更新日:2026/09/26

冠水した給湯器・濡れた電気設備は、点検まで使わないでください

災害で水に浸かったガス・石油機器は、点検を受けてから使用するよう業界団体が案内しています。濡れた電気製品への通電も発火のおそれがあります。

まず安全を確認する

濡れた電気設備・冠水した機器は使わない。ガスのにおいがしたら使用せず、ガスの元栓を閉めてガス事業者に連絡してください。

  • 浸水した室内の電気設備・コンセントは、通電前に状態を確認する
  • 冠水した給湯器・エコキュートなどの機器は、スイッチを入れない
  • ガス臭・異音・水漏れがある場合は使用を中止し、事業者・専門業者へ

トイレは流していい?

全国一律に「流せる」「流せない」とは言えません。断水・下水道の被災・逆流の有無と、お住まいの自治体の案内を確認してください。

  • 断水中 — タンク式でも汲み置き水で流せる場合がありますが、下水道側が被災していると流した水があふれる・逆流するおそれがあります
  • 下水道の被災・浸水が続いている — 自治体が「トイレや排水の使用を控えて」と呼びかける場合があります。市区町村・下水道部局のお知らせを確認してください
  • 使えない間 — 携帯トイレ・簡易トイレなどの災害用トイレを使います。内閣府のガイドラインでは、災害用トイレとして携帯トイレ・簡易トイレ・仮設トイレ・マンホールトイレ等が挙げられています。避難所等のマンホールトイレの設置場所は自治体によって異なります

公的機関内閣府(防災担当)

避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン(令和6年12月改定) ↗

災害用トイレ(携帯トイレ・簡易トイレ・仮設トイレ・マンホールトイレ等)の種類と確保・管理の公式ガイドライン(PDF)。

最終確認日:2026/10/06

公的機関国土交通省

災害時に使えるトイレ(マンホールトイレ) ↗

災害時にトイレ機能を確保するマンホールトイレの公式紹介ページ。設置場所は自治体による。

最終確認日:2026/10/06

トイレ・排水口から逆流する場合

下水道管や周囲の水位が高いと、トイレや排水口から水が逆流することがあります。水を流すのをやめ、自治体の案内を確認してください。

ゴミ袋に水を入れた「水のう」でトイレや排水口をふさぐ応急対策が知られていますが、あくまで一時的な軽減策で、逆流を完全に防げるわけではありません。逆流が続く場合は無理に使わず、市区町村・下水道部局に相談してください。

浄化槽の家の場合

浄化槽が浸水・被災した疑いがあるときは、そのまま使い続けず、保守点検業者や市町村に確認してください。

環境省は、災害時の浄化槽被害への対応をまとめており、被災した浄化槽は点検・修理のうえで使用を再開する流れが基本です。停電で浄化槽のブロワ(送風機)が止まっている場合の扱いも含め、契約している保守点検業者に相談してください。

公的機関環境省

災害時における浄化槽被害等対策のために ↗

災害時の浄化槽被害等対策マニュアル等の公式まとめ。被災した浄化槽の点検・使用は市町村・保守点検業者へ相談。

最終確認日:2026/10/06

お風呂・シャワーは使える?

「蛇口から水が出るか」だけでなく、水の濁り・排水できるか・給湯器が無事か、の3つを分けて確認します。

  • 水 — 断水・濁り水の場合は水道事業者の案内に従う(次のセクション)
  • 排水 — 下水道の被災・逆流がある間は、大量の水を流すお風呂の使用は控え、自治体の案内を確認する
  • お湯 — 給湯器が冠水した場合は使用しない(後述)。ふろがまや排水口まわりが浸水した場合も、点検を受けてから使用してください

水道が復旧したが水が濁っている

濁り水を飲めるかどうかは全国一律には判断できません。お住まいの水道事業者(市区町村の水道部局など)の案内を確認してください。

断水の復旧直後は、水が濁ることがあります。飲用してよいか、洗濯・風呂に使ってよいか、しばらく流してから使うのかは、地域の状況によって異なるため、水道事業者の広報(公式サイト・防災無線・SNS等)で確認してください。お住まいの地域の窓口は地域の最新情報からたどれます。

給水所を利用する場合

給水所の場所・時間は変わります。必ず自治体・水道事業者の最新の案内を確認し、案内された持ち物(容器など)を用意してください。

断水地域では自治体・水道事業者が給水所を開設することがあります。開設状況は日々変わるため、このページには固定の場所・時間を載せていません。市区町村の公式サイト・地域の最新情報で最新の案内を確認してください。

給湯器・エコキュートが水に浸かったら

冠水したガス・石油・電気の給湯機器は、再使用の前に必ず点検を受けてください。スイッチを入れて試すのは危険です。

  • 日本ガス石油機器工業会(JGKA)は、災害で水に浸かった機器は点検を受けてから使用するよう案内しています。冠水で不具合が発生している場合、事故に至るおそれがあります
  • エコキュート・電気温水器などの電気給湯設備も、浸水した電気製品として通電しないでください(NITEが発火のおそれを注意喚起しています)
  • 点検・修理は、メーカー・購入元・契約しているガス事業者などに相談してください

公的機関日本ガス石油機器工業会(JGKA)

ガス給湯器・ガス給湯付ふろがま[屋外設置式]の安全な使い方 ↗

災害で水に浸かった機器は点検を受けてから使用する(冠水で不具合が発生している場合は事故に至るおそれ)などの安全上の注意。

最終確認日:2026/10/06

公的機関NITE(製品評価技術基盤機構)

浸水した家電製品から発火(注意喚起) ↗

浸水した家電製品に通電すると発火のおそれがあるという注意喚起。

最終確認日:2026/10/06

自分で直す?業者へ頼む?

まず自治体・上下水道事業者・メーカー・(賃貸なら)管理会社の案内を確認してから、修理の依頼先を検討してください。

  1. 自治体・上下水道事業者 — 断水・濁り水・下水道の使用可否
  2. 管理会社・大家(賃貸・マンション) — 共用部の設備は自己判断で触らない
  3. メーカー・購入元・ガス事業者 — 給湯器・ガス機器の点検
  4. 自分で安全に確認できる範囲 — 排水口の詰まり・目に見えるごみの除去など
  5. 専門業者への相談 — ここまでで解決しない水回りのトラブル

民間の修理業者に頼む場合も、被害箇所の写真と見積もりを残し、その場で契約を急がされたら一度持ち帰ってください。上記1〜4を確認しても水回りの異常が解決しない場合の相談先の一つとして、次のようなサービスもあります。

PR自分で対応できない水回りのトラブル

水害後のほかの確認

参照した一次情報

公的機関日本ガス石油機器工業会(JGKA)

ガス給湯器・ガス給湯付ふろがま[屋外設置式]の安全な使い方 ↗

災害で水に浸かった機器は点検を受けてから使用する(冠水で不具合が発生している場合は事故に至るおそれ)などの安全上の注意。

最終確認日:2026/10/06

公的機関NITE(製品評価技術基盤機構)

浸水した家電製品から発火(注意喚起) ↗

浸水した家電製品に通電すると発火のおそれがあるという注意喚起。

最終確認日:2026/10/06

公的機関環境省

災害時における浄化槽被害等対策のために ↗

災害時の浄化槽被害等対策マニュアル等の公式まとめ。被災した浄化槽の点検・使用は市町村・保守点検業者へ相談。

最終確認日:2026/10/06

公的機関内閣府(防災担当)

避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン(令和6年12月改定) ↗

災害用トイレ(携帯トイレ・簡易トイレ・仮設トイレ・マンホールトイレ等)の種類と確保・管理の公式ガイドライン(PDF)。

最終確認日:2026/10/06

公的機関国土交通省

災害時に使えるトイレ(マンホールトイレ) ↗

災害時にトイレ機能を確保するマンホールトイレの公式紹介ページ。設置場所は自治体による。

最終確認日:2026/10/06

情報確認:2026/10/06

編集:暮らし復旧ナビ編集部

本記事は、国・自治体・公的機関等が公開する一次情報を確認して作成しています。

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