水害後の片付けは何から始める?浸水後にやることを順番に解説
水害後の片付けは、「安全確認 → 片付け前の写真 → 自治体情報の確認 → 泥出し → 清掃 → 乾燥 → 必要に応じて消毒」の順番が基本です。焦って捨てたり洗い流したりする前に、まず身の安全と被害の記録を確保してください。このページでは、浸水後の後片付けを順番に解説します。
公開日:2026/09/22最終更新日:2026/09/26
片付け・修理・廃棄の前に、被害の写真を残してください
写真は罹災証明書の申請や保険の請求で、被害の状況を説明する大切な材料になります。先に片付けたり廃棄したりすると、被害時の状態を撮り直せません。
まず安全を確認する
水が残っている場所へ無理に入らず、濡れた家電・電気設備に通電しない。冠水した車のエンジンもかけない。
- 水が引いていない場所・流れの速い場所には近づかない
- 建物の傾き・基礎の損傷・壁のひび割れなど、構造の異常を感じたら中に入らず専門家や自治体に相談する
- ブレーカーを上げる前に、濡れた配線・コンセント・家電がないか確認する
浸水した家電・コンセントに電気を通さないでください
水につかった家電製品は、内部に水分や汚れが残ったまま電気を通すと発火や感電のおそれがあります。そのまま使わず、使用前にメーカーや販売店に相談してください。
冠水した車のエンジンをかけないでください
浸水・冠水した車は、感電や電気系統のショートによる車両火災のおそれがあります。自分でエンジンをかけず、販売店または整備工場に相談してください。ハイブリッド車・電気自動車は高電圧バッテリーを搭載しているため、むやみに触らないでください。
片付ける前に被害を写真で残す
「全体 → 中距離 → 寄り」の順で、被害の場所と程度が分かるように撮ります。
政府広報オンラインは、罹災証明書の取得や損害保険の請求に役立つとして、片付け前に被害状況を写真で記録するよう案内しています。
- 建物の外観 — できるだけ複数の方向から全体を撮る
- 浸水した高さ — 壁の水の跡や泥の線が分かるように撮る(メジャーを当てると分かりやすい)
- 部屋ごとの全体 — 各部屋の全景を撮る
- 被害箇所の寄り — 床・壁・建具などを近くから撮る
- 家具・家電・畳・住宅設備 — 廃棄する前に必ず撮る
- 車 — 車全体・車内・水位の跡
- 店舗・事業所 — 店内全体・設備・商品・什器
- 泥・漂流物 — 屋内外に流れ込んだものも記録する
写真は手続きが終わるまで消さずに保管してください。
公的機関政府広報オンライン
住まいが被害を受けたとき 最初にすること ↗片付け前の被害写真の撮り方(外観4方向・浸水の深さ・部屋ごとの全景と寄り・設備等)、罹災証明書、作業時の服装、修理詐欺への注意など。
最終確認日:2026/10/06
自治体の情報を確認する
罹災証明書・災害ごみ・仮置場・支援・ボランティアの案内は、お住まいの市区町村の公式情報で確認します。
災害ごみの出し方や仮置場、支援制度は自治体・災害ごとに異なります。片付けを本格的に始める前に、市区町村の公式サイトのお知らせを確認してください。地域の最新情報では、被害が確認された地域の公式窓口をまとめています。断水・トイレ・お風呂など水回りが使えるかは水害後、トイレ・お風呂・水道は使える?で確認できます。
泥・汚れを取り除く
まず泥や汚れを取り除きます。作業時は肌を守る装備(手袋・長靴・マスク)を身につけてください。
厚生労働省は、浸水した家屋についてまず土砂の撤去と清掃を行うよう案内しています。泥は乾くと舞い上がりやすくなるため、換気をしながら、けがや感染を防ぐ装備で作業してください。
公的機関厚生労働省
水害時の衛生対策(浸水した家屋の消毒に関するQ&A) ↗家屋が浸水した場合はまず土砂撤去・十分な清掃と乾燥が重要で、消毒はその後に必要に応じて行う。相談は市町村窓口・保健所へ。
最終確認日:2026/10/06
清掃する
水と洗剤などで汚れを洗い流し、拭き取ります。作業中は換気を確保し、手袋・マスクを着用してください。
- 窓を開けて換気しながら作業する
- 食器や調理器具、子どもが触れるものは特にていねいに洗う
- 作業後は手洗いをしっかり行う
しっかり乾燥させる
清掃のあとは、床下や壁の中まで十分に乾かすことが重要です。乾燥にかかる期間は建物や被害の程度によって異なります。
厚生労働省は、清掃と乾燥が感染症対策としても重要だと案内しています。「何日乾かせば大丈夫」と一律には言えません。床下浸水の場合の乾燥の進め方は床下浸水したらどうする?で詳しく説明しています。
消毒は「泥出し・清掃・乾燥」の後に、必要な場所だけ
消毒は「とにかく全部」ではなく、泥の除去・清掃・乾燥を済ませたうえで、必要に応じて行います。
厚生労働省のQ&Aでは、家屋が浸水した場合はまず土砂の撤去・清掃・乾燥が重要で、消毒はその後に必要に応じて行うとされています。消毒薬の種類や使い方に迷う場合は、市区町村の窓口や保健所に相談してください。
災害ごみは自治体のルールで出す
災害ごみは、まずお住まいの自治体の出し方・仮置場の案内に従ってください。
災害時は通常と収集ルールが変わることがあります。分別方法・仮置場の場所・持ち込みの条件は自治体の公式情報で確認してください。家電・畳・泥・危険物など品目ごとの注意は水害の災害ごみはどう捨てる?で解説しています。
量が多く自力で運べない場合は、自治体の案内やボランティア(社会福祉協議会・災害ボランティアセンター)への相談を先に検討してください。それでも対応が難しい分は、民間の不用品回収を利用する方法もあります。利用する場合は、水害で濡れたものを受け入れてもらえるか・対応エリアかを事前に確認してください。
PR自治体の回収やボランティアで対応しきれない不用品がある場合
家電・畳・車の扱い
濡れた家電は使わず、畳は乾いても内部が傷んでいることがあり、冠水した車はエンジンをかけない。それぞれ専門の確認が必要です。
- 家電 — 濡れた家電は乾いたように見えても内部でトラブルが起きることがあります。通電せず、メーカーや販売店に相談してください。家電ごとの確認は家電が浸水したらどうする?で解説しています
- 畳 — 浸水した畳は内部に水分や汚れが残りやすいため、処分・交換の判断は状態を確認してから。災害ごみとして出す場合は自治体ルールに従います
- 車 — 冠水した車はエンジンをかけず、販売店・整備工場・保険会社へ
公的機関国土交通省
浸水・冠水被害を受けた車両のユーザーの方へ ↗冠水車両はエンジンをかけず、販売店・整備工場に相談する。HV・EVは高電圧バッテリーのためむやみに触らない。
最終確認日:2026/10/06
罹災証明書を申請する
住まいに被害を受けたら、市区町村に罹災証明書の申請を検討してください。片付け前の写真が役立ちます。
申請の流れ・写真のポイント・よくある質問は、罹災証明書とは?申請前にやることを順番に解説で詳しく説明しています。
火災保険・水災補償を確認する
建物・家財の浸水被害は、契約によって火災保険の水災補償の対象になる場合があります。早めに保険会社へ連絡してください。
補償の対象・条件は契約ごとに異なります。保険証券を確認し、被害写真を添えて相談してください。
公的機関日本損害保険協会
風水雪災等による損害を補償する損害保険 ↗すまいの保険(火災保険)は風災・水災(洪水や床上浸水など)等を補償する商品があること、補償範囲・支払条件は商品・契約によって異なること、地震・噴火・津波は地震保険の対象であることの案内。
最終確認日:2026/10/06
修理・業者に相談する
修理は「公的支援・自治体の案内 → ボランティア → 自分でできる範囲 → 専門業者」の順で検討し、その場で急いで契約しないでください。
国民生活センターは、災害後の「保険金で無料で直せる」等の勧誘トラブルに注意を呼びかけています。契約を急かされたら一度持ち帰り、迷ったら消費者ホットライン(188)に相談してください。
公的機関国民生活センター
被災地域は特に注意!災害後の住宅修理トラブル ↗災害に便乗した住宅修理の勧誘・「保険金で無料になる」等の不実な説明への注意喚起。困ったときは消費者ホットライン188へ。
最終確認日:2026/10/06
業者に依頼する場合は、被害箇所の写真と修理前の記録を残したうえで、複数社の見積もりを比較すると判断しやすくなります。
PR修理・リフォームの見積もりを比較したい場合
次に確認すること
- 家の中まで水が入った → 床上浸水したらどうする?
- 床下まで水が入った → 床下浸水したらどうする?
- 罹災証明書の申請を進めたい → 罹災証明書とは?申請前にやることを順番に解説
- お住まいの地域の窓口を探す → 地域の最新情報
- 使える支援を探したい → 使える支援を探す
参照した一次情報
公的機関政府広報オンライン
住まいが被害を受けたとき 最初にすること ↗片付け前の被害写真の撮り方(外観4方向・浸水の深さ・部屋ごとの全景と寄り・設備等)、罹災証明書、作業時の服装、修理詐欺への注意など。
最終確認日:2026/10/06
公的機関厚生労働省
水害時の衛生対策(浸水した家屋の消毒に関するQ&A) ↗家屋が浸水した場合はまず土砂撤去・十分な清掃と乾燥が重要で、消毒はその後に必要に応じて行う。相談は市町村窓口・保健所へ。
最終確認日:2026/10/06
公的機関国土交通省
浸水・冠水被害を受けた車両のユーザーの方へ ↗冠水車両はエンジンをかけず、販売店・整備工場に相談する。HV・EVは高電圧バッテリーのためむやみに触らない。
最終確認日:2026/10/06
公的機関日本損害保険協会
風水雪災等による損害を補償する損害保険 ↗すまいの保険(火災保険)は風災・水災(洪水や床上浸水など)等を補償する商品があること、補償範囲・支払条件は商品・契約によって異なること、地震・噴火・津波は地震保険の対象であることの案内。
最終確認日:2026/10/06
公的機関国民生活センター
被災地域は特に注意!災害後の住宅修理トラブル ↗災害に便乗した住宅修理の勧誘・「保険金で無料になる」等の不実な説明への注意喚起。困ったときは消費者ホットライン188へ。
最終確認日:2026/10/06
情報確認:2026/10/06
編集:暮らし復旧ナビ編集部
本記事は、国・自治体・公的機関等が公開する一次情報を確認して作成しています。