大雨の前に側溝・雨水ます・排水口を確認|浸水を減らすためにできること
大雨や台風が予想されるときは、雨が強くなる前の安全な時間に、家のまわりの側溝・雨水ます・ベランダや庭の排水口に落ち葉やごみが詰まっていないかを確認します。気象庁も、大雨の前の備えとして側溝や排水口の掃除を挙げています。ただし、道路上の側溝や雨水ますは自治体などが管理している場合があり、ふたを勝手に開けたり分解したりする作業はしないでください。また、掃除をしても浸水を完全に防げるわけではありません。このページでは「どこまで自分で確認してよいか」を含めて順番に解説します。
公開日:2026/09/23最終更新日:2026/09/23
雨や風が強くなってからの屋外作業は危険です
側溝・雨水ますの確認や掃除は、天気が崩れる前の明るく安全な時間だけで行ってください。雨が降り始めてから道路へ出たり、増水した側溝に近づいたりしないでください。
雨が強くなる前に確認する
確認・掃除は「天気が崩れる前」「明るい時間」「安全な場所」の3つがそろっているときだけ行います。
- 雨が降り始めてから、道路や側溝のそばで作業しない
- 夜間・強風時は作業しない
- 増水した側溝・冠水した道路には近づかない(ふたが外れていても見えません)
気象庁は、大雨が降る前・風が強くなる前の備えとして、側溝や排水口を掃除して水はけを良くしておくことを挙げています。
公的機関気象庁
自分で行う災害への備え ↗大雨が降る前・風が強くなる前に行う家の外の備え(雨戸・側溝や排水口の掃除・飛ばされそうな物の固定)、非常用品、飲料水・生活用水の確保、避難場所の確認など。
最終確認日:2026/10/06
側溝とは
側溝は、道路や敷地に降った雨水を集めて流すための溝です。詰まると道路や敷地に水がたまりやすくなります。
道路脇の側溝は自治体(道路管理者)が管理していることが多く、家のまわりでも「自分の敷地内の排水」と「道路の設備」は扱いが異なります。ふたの開閉や本格的な清掃が必要な場合は、お住まいの自治体の道路・下水道部局に相談してください。
雨水ます(雨水桝)とは
雨水ますは、雨水を集めて排水管や側溝へ流すための「ます」です。敷地内のものと道路上のものがあり、管理者は場所によって異なります。
敷地内の雨水ますは所有者が管理するのが一般的ですが、道路上の雨水ます・集水ますは自治体が管理している場合が多く、全国一律に「誰のもの」とは言えません。表面の落ち葉やごみを安全に取り除ける範囲にとどめ、重いふたを開ける・中へ手や工具を入れるといった作業は無理をせず、自治体や専門業者に相談してください。
家の排水口を確認する
ベランダ・バルコニー・庭・駐車場など、敷地内の排水口の落ち葉・泥・ごみを取り除いておきます。
- ベランダ・バルコニーの排水口(詰まると室内側へあふれることがあります)
- 庭・駐車場の排水口・敷地内の雨水ます表面
- 建物まわりの排水路・雨どいの出口
- 物置・室外機まわりにたまった落ち葉
どこまで自分で掃除していい?
「自宅の敷地内で、安全に手が届く範囲」が基本です。道路上・公共の設備は自治体へ連絡してください。
- してよい目安 — 敷地内の排水口・ます表面の落ち葉やごみを取り除く、雨どいの出口を確認する
- しない — 道路の側溝のふたを外す/深い側溝・ますの中に入る、手を入れる/増水時・降雨時の作業
- 道路の側溝や雨水ますの詰まり・破損を見つけたら、自治体の道路・下水道部局へ連絡するのが確実です
掃除をしても浸水は起こり得る
排水設備の能力を超える雨が降れば、掃除をしていても水はあふれます。「これをやれば浸水しない」という対策ではありません。
排水口の確認は「詰まりによる余計な浸水を減らす」ための備えです。短時間の集中豪雨では、下水道や側溝の排水能力そのものを超えることがあり、その場合は掃除だけでは防げません。浸水のおそれがあるときは、排水作業より安全確保・避難の判断を優先してください。
内水氾濫とは
内水氾濫は、都市に降った雨が河川などへ排水できずに、市街地側であふれる浸水です。川から水があふれる「外水氾濫」とは区別されます。
国土交通省は、都市浸水には「都市に降った雨が河川等に排水できずに発生する内水氾濫」と「河川から溢れて発生する外水氾濫」があると説明しています。内水氾濫は川から離れた場所でも起こり、下水道・側溝の排水が追いつかないことで発生します。坂道や交差点など水の流れが集中しやすい場所の考え方は、大雨で道路が冠水しやすい場所は?で詳しく解説しています。
公的機関国土交通省
下水道による浸水対策 ↗都市浸水には、都市に降った雨が河川等に排水できずに発生する「内水氾濫」と、河川から溢れて発生する「外水氾濫」があること、下水道が内水排除の役割を担うことの公式説明。
最終確認日:2026/10/06
水の流れが集中しやすい場所
周囲より低い場所・くぼ地・地下や半地下は、雨水が集まりやすい傾向があります。
- 周囲より低い土地・地形のくぼみ
- 坂の下・道路の勾配で水が集まる場所
- 地下室・半地下・掘り込み式の駐車場
- アンダーパス(立体交差の下)
これは一般的な傾向であり、特定の地形(T字路・交差点など)が一律に危険というわけではありません。自宅周辺のリスクは次のハザードマップで確認してください。
自宅の浸水リスクを確認する
ハザードマップポータルサイトで、洪水に加えて内水のリスク情報も確認します。
自治体によっては内水ハザードマップを公表しています。台風・大雨前の全体の備えは大雨・台風が来る前にやることでチェックリストにまとめています。
公的機関国土交通省
ハザードマップポータルサイト ↗洪水・土砂災害・高潮・津波等のリスク情報を地図で確認できる公式ポータル(重ねるハザードマップ・わがまちハザードマップ)。
最終確認日:2026/10/06
浸水しそうになったら
無理に排水作業を続けず、車・家財の移動と避難の判断に切り替えてください。
- 車は安全な段階のうちに高い場所へ(危険になってから取りに行かない)→ 冠水してしまったら車が冠水したらどうする?
- 濡れて困る物は高い場所へ移す
- 自治体の避難情報(警戒レベル)に従って早めに行動する
浸水してしまったら
- 片付けの順番 → 水害後の片付けは何から始める?
- トイレ・風呂・水道の確認 → 水害後、トイレ・お風呂・水道は使える?
- お住まいの地域の支援情報 → 地域の最新情報
参照した一次情報
公的機関気象庁
自分で行う災害への備え ↗大雨が降る前・風が強くなる前に行う家の外の備え(雨戸・側溝や排水口の掃除・飛ばされそうな物の固定)、非常用品、飲料水・生活用水の確保、避難場所の確認など。
最終確認日:2026/10/06
公的機関国土交通省
下水道による浸水対策 ↗都市浸水には、都市に降った雨が河川等に排水できずに発生する「内水氾濫」と、河川から溢れて発生する「外水氾濫」があること、下水道が内水排除の役割を担うことの公式説明。
最終確認日:2026/10/06
公的機関国土交通省
ハザードマップポータルサイト ↗洪水・土砂災害・高潮・津波等のリスク情報を地図で確認できる公式ポータル(重ねるハザードマップ・わがまちハザードマップ)。
最終確認日:2026/10/06
情報確認:2026/10/06
編集:暮らし復旧ナビ編集部
本記事は、国・自治体・公的機関等が公開する一次情報を確認して作成しています。